災害はいつも自宅にいる時に起きるとは限りません。仕事中・通勤中・お出かけ中に被災することも十分あります。
自宅にいる時間は1日のうち平均16時間程度とも言われており、残りの約3割は外出中ということになります。この記事では、外出先で災害が起きた時の対応と、事前にやっておくべき準備をまとめました。
私も会社のロッカーに水や非常食、着替えを備えています。
外出先で地震が起きた時の基本行動
まず身を守る
揺れを感じたら、場所に関わらずまず身を守る行動をとりましょう。
- 頭を守る(バッグやかばんで頭を覆う)
- 落下物から離れる(棚・自販機・ガラスの近くから離れる)
- 揺れが収まるまで動かない
揺れが収まったら
- 周囲の安全を確認する
- 係員・スタッフの誘導に従う
- スマホで情報収集する(ただし電話は混雑するため短時間で)
場所別の対応
駅・電車の中にいた場合
電車は緊急停止します。乗客は以下の行動をとりましょう。
- 電車内では:吊り革・手すりにしっかりつかまり、座席があれば座る
- ホームにいた場合:ホームの端から離れ、柱の近くに移動してうずくまる
- 駅構内では:係員の誘導に従う。エスカレーター・エレベーターは使わない
商業施設・ショッピングモールにいた場合
- 商品棚・陳列ケースから離れる
- 落下物から頭を守りながらしゃがむ
- 揺れが収まったら店員の誘導に従って避難する
- エレベーターは使わない
屋外・路上にいた場合
- ビルの壁・看板・窓ガラスから離れる
- 電柱・ブロック塀からも離れる
- 公園・広場など開けた場所に移動する
- すぐに広い場所に移動できない場合は、新しい鉄筋コンクリートのビルに入る
車を運転中だった場合
- ハザードランプを点灯させ、ゆっくりと左側に停車する
- エンジンを切り、キーは車内に置いたまま(救助活動のために移動が必要な場合がある)
- ラジオで情報を確認する
「むやみに帰宅しない」が基本
大規模災害が発生すると、電車・バスなどの公共交通機関が止まります。東日本大震災では首都圏だけで約515万人の帰宅困難者が発生しました。
多くの人が一斉に徒歩帰宅を始めると、以下の危険があります。
- 駅周辺・繁華街での集団転倒
- 倒壊建物・落下物による二次被害
- 救急車・消防車などの緊急車両の通行妨害
基本原則は「むやみに移動を開始しない」です。安全な場所・建物の中にとどまり、状況が落ち着いてから行動しましょう。
一時滞在施設を知っておく
大規模災害時、各自治体は「一時滞在施設」を開設します。コンビニ・ファミレス・公共施設などが帰宅困難者を受け入れる場所になります。
コンビニで受けられる支援(帰宅支援ステーション):
- 水道水・トイレの提供
- 災害情報の提供
- 地図の提供
入口にステッカーが掲示されているのが目印です。
外出時に普段から持ち歩いてほしいもの
外出中の被災に備えて、普段のカバンに以下を入れておきましょう。
- モバイルバッテリー(スマホの充電切れ防止)
- 現金(小銭含む):停電時は電子マネーが使えない
- 常備薬・薬のメモ:持病がある方は必須
- ホイッスル:がれきに閉じ込められた時に救助を呼べる
- ハンカチ:火災時の煙・粉塵対策
- 小型ライト:夜間の停電対策
- 家族の連絡先メモ(紙):スマホが使えなくなった時のために
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職場で備えておくもの
職場に以下を準備しておくと、帰宅困難時に数日間待機できます。
- 飲料水(1日3リットル×3日分)
- 非常食(3日分)
- 動きやすいスニーカー(徒歩帰宅用)
- モバイルバッテリー
- 帰宅ルートの地図(スマホが使えなくても読める紙の地図)
家族との連絡方法を事前に決めておく
災害時は電話がつながりにくくなります。以下を事前に家族と決めておきましょう。
- 171(災害用伝言ダイヤル)の使い方を確認する
- 「〇〇に集合する」という待ち合わせ場所を決めておく
- 家族の電話番号を紙にメモして財布に入れておく
今すぐやること
- 普段のカバンにモバイルバッテリーと現金を入れておく
- 家族と「災害時の集合場所・連絡方法」を決める
- 職場から自宅までの徒歩ルートを一度確認しておく
外出先での災害は、自宅にいる時よりも対応が難しい面があります。事前に行動パターンを決めておくだけで、いざという時の困りごとを少しでも減らすことができると思います。
