「ハザードマップ、見たほうがいいのは分かるけど、なんだか難しそう」——そう感じて後回しにしていませんか。
でも大丈夫。スマホがあれば、自宅の災害リスクは3分・3ステップで確認できます。住所を入れて、色を見るだけ。この記事では、専門用語をできるだけ使わず、いちばんやさしい手順で説明します。読みながら、いま一緒に自宅を確認してみてください。
📊 結論:やることはこれだけ
- スマホで「重ねるハザードマップ」と検索して開く
- 自宅の住所を入力する
- 自宅の場所に色がついているかを見る(ついていたら要注意)
たったこれだけで、自宅が浸水や土砂災害の危険エリアかどうかが分かります。下で1ステップずつ、ていねいに説明します。
そもそもハザードマップって何?(30秒)
ハザードマップは、「この場所は、災害のときどのくらい危ないか」を色で示した地図です。国や自治体が作っていて、洪水・土砂災害・津波・地震などの種類ごとに、危ない場所が色分けされています(出典:国土交通省 ハザードマップポータルサイト)。
むずかしく考えなくて大丈夫。「自宅に色がついているか、ついていないか」を見るだけで、最初の第一歩はクリアです。
3ステップで自宅の危険を確認する
使うのは、国が運営している「重ねるハザードマップ」です。無料で、登録もいりません。スマホでもパソコンでも使えます。
ステップ1:「重ねるハザードマップ」を開く
スマホの検索で「重ねるハザードマップ」と入力して、いちばん上に出てくる国土交通省のサイトを開きます。これが自宅のリスクを調べる入口です。
下記からも確認可能です。
ステップ2:自宅の住所を入力する
画面の上のほうにある検索窓に、自宅の住所(市区町村+番地)を入れます。地図が自宅のあたりに移動します。「現在地から探す」を押せば、いまいる場所がすぐ表示されます。
ステップ3:見たい災害を選んで、色を確認する
「洪水」「土砂災害」「津波」などのボタンから、調べたい災害を選びます。すると地図に色がつきます。自宅の屋根の真上に色が重なっていれば、その災害のリスクがある場所ということ。色がなければ、その災害のリスクは低めと考えられます。
まずは自宅が水害に弱いかを知りたい人が多いので、「洪水」と「土砂災害」の2つを確認しておけば十分です。次の表で、色の意味を見ていきましょう。
色の意味 早わかり表
基本は「暖色(赤・オレンジ)=危険大、寒色(黄・水色)=危険小」。洪水は「どのくらいの深さまで水につかるか」、土砂災害は「警戒のレベル」を色で表します。
| 災害 | 色 | 意味 |
|---|---|---|
| 洪水 (浸水の深さ) |
薄い黄色 | 0〜0.5m。大人のひざ下くらいまで |
| オレンジ〜赤 | 3〜5m。建物の1階が水没するレベル | |
| 濃い紫 | 5m以上。2階より上まで浸水するおそれ | |
| 土砂災害 | 黄色 | 警戒区域。土砂災害のおそれがある |
| 赤色 | 特別警戒区域。建物が壊れるおそれがある、特に危険 |
※色の区分は地図によって細かく分かれます。正確な数値は各地図の凡例(はんれい=色の説明)でご確認ください。
自宅に色がついていたら、「どのくらいの深さ・どのレベルの色か」までチェックしておきましょう。濃い色や赤・紫がかかっている場合は、早めの避難をとくに意識してください。
確認できたら、次にやる3つのこと
自宅のリスクが分かったら、それを「行動」につなげて初めて意味があります。次の3つをやっておきましょう。
- 避難場所を決める:同じ地図で、色のついていない安全な場所にある避難所を探す。自治体指定の小中学校・公民館が多い
- 避難経路を考える:避難所までの道で、川沿い・崖の下・冠水しやすい場所を避けるルートを家族で共有。一度歩いてみるとさらに安心
- 持ち出し袋を用意する:避難をスムーズにする一番の準備。何を入れるかは防災リュックの中身 完全リストを、完成品で揃えるなら防災セットを参考に
大雨で危険が迫ったときの避難のタイミングは、線状降水帯が発生したらどうするの記事でくわしく説明しています。あわせて読んでおくと、いざというとき迷いません。
ついでに「実家の親の家」も確認を
同じやり方で、離れて暮らす親の家の住所を入れれば、実家のリスクも確認できます。高齢の親は避難に時間がかかるので、家がどんなリスクを抱えているかを子ども側が把握しておくと、いざというとき「早めに避難して」と具体的に声をかけられます。
実家のリスクが高めなら、防災グッズを贈る、見守りサービスを検討する、といった備えにもつなげられます。
よくある勘違い
- 「色がない=絶対安全」ではない:ハザードマップは想定にもとづくもの。想定を超える雨では、色のない場所でも浸水することがあります。油断は禁物
- 1種類だけ見て安心しない:洪水は大丈夫でも土砂災害は危険、ということもある。自宅に関係する災害は複数チェックを
- 見て終わりにしない:避難場所・経路・持ち出し袋まで決めて、はじめて備えになる
ハザードマップのよくある質問
Q1. 「重ねる」と「わがまち」、どっちを見ればいい?
まずは住所を入れるだけで全国どこでも見られる「重ねるハザードマップ」が手軽です。より詳しい地域情報や避難所の細かい情報を見たいときは、各市区町村が作る「わがまちハザードマップ(自治体のPDF版)」もあわせて確認すると万全です。
Q2. スマホがなくても確認できる?
パソコンでも同じサイトで確認できます。スマホもパソコンも苦手なら、お住まいの市区町村の役所・防災担当窓口で、紙のハザードマップをもらえることが多いです。
Q3. 賃貸でも見ておく意味はある?
あります。持ち家・賃貸に関係なく、「いま住んでいる場所の危険」と「どこへ逃げるか」を知っておくことが命を守ります。引っ越しのときに、候補の物件の住所で確認しておくのもおすすめです。
まとめ|まずは3分、自宅を確認するところから
ハザードマップは、難しそうに見えて「重ねるハザードマップ」で住所を入れ、色を見るだけ。3分でできる、防災のいちばん最初の一歩です。
自宅の危険が分かったら、避難場所・経路・持ち出し袋まで決めておきましょう。今日この3分が、いざというときに家族を守ります。実家の親の家も、ぜひ一緒に確認してみてください。
