台風は、地震とちがって「いつ・どのくらいの規模で来るか」が数日前から分かる災害です。つまり、事前の備えと当日の行動しだいで、被害を大きく減らせます。
この記事では、台風・大雨に向けて「来る前 → 当日 → 過ぎたあと」の時系列で、やるべきことを整理しました。読みながら、自分の家で足りていない備えをチェックしてみてください。
📊 結論:台風が近づく前にやる3つ
- ハザードマップで自宅の危険を確認し、避難する・しないを決めておく
- 停電・断水に備える(水・モバイルバッテリー・簡易トイレ・明かり)
- 持ち出し袋を玄関に用意し、いつでも避難できる状態にする
この3つができていれば、台風の備えの土台は完成です。下で時系列にくわしく説明します。
台風が来る前にやること(数日前〜前日)
台風は進路や規模が事前に分かるので、接近の数日前から順番に準備できます。「前日にあわてて買い物へ走る」を避けるためにも、早めが肝心です。
1. ハザードマップで自宅のリスクを確認する
まず、自宅が浸水や土砂災害の危険エリアに入っていないかを確認します。スマホで3分あればチェックできます。危険がある場合は「どのタイミングで避難するか」を家族で決めておきましょう。やり方はハザードマップの見方(スマホで3分)にまとめています。
2. 停電・断水に備える
台風では停電や断水が起きやすく、復旧に時間がかかることもあります。次の備えを確認しておきましょう。
- 水:1人1日3リットル、最低3日分。普段使いしながら備えるローリングストックや、防災向けウォーターサーバーが便利
- スマホの電源:モバイルバッテリーを満充電に。長い停電に備えるならポータブル電源も
- 明かり:懐中電灯・LEDランタンを手元に。電池の予備も確認
- トイレ:断水に備えて簡易トイレを用意。お風呂に水をためておくと生活用水になる
- 情報:停電・通信障害に備えて防災ラジオがあると安心
3. 持ち出し袋と避難の準備
避難が必要になったときにすぐ動けるよう、持ち出し袋を玄関に置いておきます。中身は防災リュックの中身 完全リストを、完成品で揃えるなら防災セットを参考に。避難場所と、そこまでの安全な経路(川沿い・崖下を避ける)も家族で確認しておきましょう。
4. 家の外まわりの対策
- 飛ばされる物を片付ける:ベランダの植木鉢・物干し竿・ゴミ箱など、風で飛ぶ物は室内へ。自転車は倒しておくか固定する
- 窓の補強:雨戸・シャッターを閉める。無い窓は、飛散防止フィルムや養生テープ(内側から)で割れ対策。カーテンを閉めておくと、割れたときの飛散を防げる
- 排水口・側溝の掃除:落ち葉やゴミで詰まっていると水があふれやすい。事前に取り除いておく
- 浸水対策:玄関や車庫に浸水リスクがあれば、土のうや「簡易水のう(45Lゴミ袋に半分水を入れる)」を準備
台風の当日・接近時にやること
避難は「明るいうち・早め」に
避難が必要な地域では、雨や風が強まる前、明るいうちに避難を終えるのが鉄則です。とくに高齢者・小さな子どもがいる家庭や、川・崖の近くの人は、警戒レベル3(高齢者等避難)の段階で動き始めましょう。警戒レベル4(避難指示)が出たら全員がすぐ避難します。
大雨が急激に強まる「線状降水帯」が予想されるときは、とくに早めの行動を。くわしくは線状降水帯が発生したらどうするをご覧ください。
外が危険なときは無理に出ない
- すでに道路が冠水・暴風のときは、外へ出るほうが危険。家の中の上の階・崖から遠い部屋へ移る「垂直避難」を
- 川や側溝、田んぼの様子を見に行かない。増水は一瞬で進む。毎年この行動で被害が出ている
- 車での移動は避ける。アンダーパスや冠水路は、浅く見えてもエンジンが止まりドアが開かなくなる
停電したら
ブレーカーの確認、冷蔵庫を開けない、通電火災を防ぐため熱を出す家電のプラグを抜く——停電時の動き方は停電時にやることリストにまとめています。夏の台風なら熱中症にも注意してください。
台風が過ぎたあとにやること
- 外の安全確認:切れた電線には絶対に近づかない(感電の危険)。飛散物やガラスに注意
- 浸水した場合:片付け前に、被害状況を写真で記録(保険・罹災証明の申請に使える)。濡れた家電は乾いてもすぐ使わず点検を
- 掃除は衛生対策を:浸水した床や物は汚水を含むことがある。手袋・マスクを着け、消毒・乾燥をしっかり
- 断水の復旧後:最初は少量の水を流して確認。濁った水が出たら、透明になるまで流す
住まい・状況別の注意点
- マンション:停電でエレベーター・給水ポンプが止まると、高層階は水も出なくなる。水を多めに確保。ベランダの排水口の掃除も
- 戸建て:雨戸・シャッターの確認、雨どい・側溝の掃除。低い土地なら浸水対策を早めに
- 車:浸水しやすい場所(地下・河川敷・アンダーパス付近)に停めない。高い場所へ移動を
台風の備えに関するよくある質問
Q1. 台風の前に、まず何から準備すればいい?
ハザードマップで自宅の危険を確認し、避難する・しないを決めるのが最初です。そのうえで、水・モバイルバッテリー・簡易トイレ・明かりなど停電断水の備えを確認し、持ち出し袋を玄関に用意します。この順番で進めれば無駄がありません。
Q2. 養生テープは窓のどこに貼る?
ガラスの内側から、米印(*)や井桁状に貼ると、割れたときの飛散を軽減できます。ただし割れを完全に防ぐものではありません。雨戸・シャッターがあればそちらを優先し、飛散防止フィルムのほうが効果は高いです。
Q3. 水やトイレはどれくらい備えればいい?
水は1人1日3リットル、最低3日分。簡易トイレは1人1日5回×日数分が目安です。普段使いしながら備えられるローリングストックにしておくと、無理なく続けられます。
Q4. 「避難情報」が出ていなくても避難していい?
いいです。自宅に危険を感じたら、避難情報を待たずに早めに動いて構いません。とくに夜間や川の近くは、状況が悪化する前の自主避難が安全です。「空振りでもよかった」と思えるくらいで、ちょうどいいです。
まとめ|台風は「事前に分かる災害」。備えれば守れる
台風は数日前から予測できる災害です。来る前にハザードマップ確認・停電断水の備え・持ち出し袋。当日は早めの避難と「外に出ない」。過ぎたあとは感電と衛生に注意。この流れを家族で共有しておけば、いざというとき落ち着いて動けます。
まずは晴れている今のうちに、ハザードマップの確認と水・電源・トイレの備えから始めておきましょう。
