「いざ避難しようとしたとき、どこへ行けばいいか分からない」——実はこれ、とても多い悩みです。ハザードマップは届いていても、避難所までの道に川や崖があって、かえって危険なこともあります。
大切なのは、災害が起きる前に「どこへ・どの道で逃げるか」を家族で決めておくこと。この記事では、全国どこでも使える避難場所の調べ方を、スマホでの手順・避難のタイミング・家族の安否確認まで、やさしく解説します。
📊 結論:まずこの3つ
- スマホで「重ねるハザードマップ」を開き、自宅のリスクと避難場所を確認
- 避難場所を2か所以上と、そこまでの安全な経路(川沿い・崖下を避ける)を決める
- 家族で集合場所と安否確認の方法(災害用伝言ダイヤル171など)を共有
自宅のリスク確認のやり方は、ハザードマップの見方(スマホで3分)でくわしく説明しています。
「緊急避難場所」と「避難所」の違い
まず知っておきたいのが、この2つの違いです。似ていますが役割がちがい、混同すると危険です。
| 種類 | 役割 |
|---|---|
| 緊急避難場所 | 災害の危険から命を守るために一時的に逃げる場所。公園・高台・広場など。災害の種類ごとに指定が異なる |
| 避難所 | 家に戻れない人が一定期間、生活する場所。学校の体育館・公民館など |
ポイントは、緊急避難場所は「災害の種類ごとに違う」こと。洪水では安全でも、地震では危険という場所もあります。自宅に関係する災害それぞれで、逃げる場所を確認しておきましょう。
避難場所を調べる4つの方法
方法①:国土交通省「重ねるハザードマップ」
いちばんおすすめの方法です。スマホで「重ねるハザードマップ」と検索し、住所を入れるだけで、自宅のリスクと近くの避難場所(Pや避難マーク)が地図上に表示されます。使い方の手順はハザードマップの見方にまとめています。
方法②:Yahoo!天気・災害
Yahoo!天気・災害のアプリやサイトでも、地域の避難場所や、災害時のリアルタイム情報を確認できます。普段の天気チェックのついでに、避難情報も見られるのが便利です。
方法③:各市区町村の公式サイト・防災アプリ
お住まいの市区町村の公式サイトには、地域に特化した詳しい避難所リストやPDFのハザードマップが載っています。自治体独自の防災アプリや防災メールがあれば、登録しておくと避難情報が届きます。
方法④:内閣府・防災情報のページ
内閣府の防災情報のページでは、避難に関する基本的な考え方や、警戒レベルの意味などを確認できます。制度の全体像を知りたいときに役立ちます。
避難場所を調べるとき、確認すべき3つのこと
- 災害の種類に合っているか:洪水・地震・土砂災害・津波で、安全な避難場所は変わる。自宅に関係する災害ごとに確認
- 避難場所は2か所以上:一番近い場所が使えない・危険なこともある。第2候補まで決めておく
- 避難ルートの安全性:川沿い・崖下・アンダーパス・冠水しやすい道を避ける。可能なら一度歩いてみる
「いつ避難するか」も決めておく
場所を決めても、逃げるのが遅れては意味がありません。避難のタイミングは「警戒レベル」で判断します。
- レベル3(高齢者等避難):高齢者・小さな子どもがいる家庭、川や崖の近くの人は、このタイミングで避難開始
- レベル4(避難指示):対象地域の全員が、危険な場所からすぐ避難
- レベル5(緊急安全確保):すでに危険な状態。外が危ないなら、家の中の上の階など少しでも安全な場所へ
大雨・台風のときの具体的な避難の考え方は、台風・大雨への備えや線状降水帯が発生したらどうするでくわしく解説しています。
家族との「集合場所」と「安否確認」を決めておく
災害時は、家族がバラバラの場所にいることも多いもの。電話がつながりにくくなるので、連絡手段を前もって決めておくと安心です。
- 災害用伝言ダイヤル「171」:「171」に電話し、自宅の電話番号をキーに伝言を録音・再生できる。家族で使い方を共有しておく
- 災害用伝言板(携帯各社)・SNS:LINEやSNSでの安否連絡も有効。グループを作っておくとよい
- 集合場所を決める:「まず〇〇公園に集まる」など、家族の集合場所を1つ決めておく
高齢者・要配慮者と「福祉避難所」
高齢者や障害のある方、乳幼児など、一般の避難所での生活が難しい方のために、「福祉避難所」が用意されている地域があります。介助が必要な家族がいる場合は、事前に自治体へ確認しておきましょう。
離れて暮らす高齢の親がいる場合は、親の家の避難場所も一緒に確認し、見守りサービスもあわせて検討すると、いざというときの安心につながります。
今すぐやっておく3つのこと
- 重ねるハザードマップで、自宅の避難場所を2か所確認する
- 避難ルートを家族で共有し、できれば一度歩いてみる
- 持ち出し袋を玄関に用意する(中身は防災リュックの中身 完全リスト、完成品なら防災セットを参考に)
避難場所に関するよくある質問
Q1. 一番近い避難所に行けばいい?
必ずしもそうとは限りません。近くても、そこまでの道が危険(川沿い・崖下・冠水)だったり、その避難所自体が浸水想定区域だったりすることがあります。ハザードマップで「場所の安全性」と「経路の安全性」の両方を確認して選びましょう。
Q2. 避難所に行かず、家にいてもいい?
自宅が安全な場所(浸水・土砂の危険がない)なら、無理に避難所へ行かず在宅避難という選択もあります。ただし停電・断水に備える必要があります。危険がある場合は、ためらわず避難してください。
Q3. ペットは避難所に連れて行ける?
自治体や避難所によって対応が異なります。ペット同行避難が可能な避難所か、事前に確認しておきましょう。キャリーバッグやペットフードの準備も必要です。
まとめ|「どこへ・どの道で・いつ」を決めておく
避難場所は、スマホの「重ねるハザードマップ」で今すぐ調べられます。避難場所を2か所、安全な経路、避難のタイミング(警戒レベル)、家族の安否確認——この4つを晴れているうちに決めておけば、いざというとき落ち着いて動けます。
まずは自宅のリスク確認から。ハザードマップの見方とあわせて、今日3分で確認してみてください。
